ディスクユーティリティおよび fsck を使用して、起動時の問題を解決する、あるいはディスクをメインテナンスする

  • 最終更新: 2005.05.03
  • Article ID: 106214


コンピュータが正常に起動しない場合、ディスク修復用ユーティリティを使う必要があることがあります。Mac OS X には、そのようなユーティリティとして「ディスクユーティリティ (Disk Utility)」と「fsck」の 2 種類のユーティリティが付属しています。これらはお使いのコンピュータが問題なく起動している場合でも、ファイルシステムの問題の可能性をチェックするときに利用できます。Mac OS X 10.4.3 またはそれ以降の場合には、以下にある“Mac OS X 10.4.3 以降での Live Verification について”を参照してください。

注記:Mac OS X 10.4 Tiger 以降をお使いの場合は、可能であれば「fsck」の代わりに、システムに付属する最新の「ディスクユーティリティ (Disk Utility)」を使用する必要があります。

特定のケースでは、ファイルシステムエラーによって、コンピュータが起動できない場合があります。不適切なシステム終了、強制的な再起動、電源の切断などによってこの問題は起こる可能性があります。起動時に、以下のいずれかの現象が起きた場合にはディスク修復用ユーティリティを使用してください。
  • コンピュータは部分的に起動し、コマンドライン(テキストのみ)環境で停止してしまいます。“file system dirty, run fsck(ファイルシステムが乱雑になっています。fsck を実行してください)”のようなメッセージが表示されることがあります。メッセージの下のラインに、ナンバー記号のプロンプト (#) で示されたコマンドラインがあります。ここでコマンドを入力すると、プロンプトの後にコマンドが現れます。この問題が発生した場合は、コマンドラインから fsck を動作させてください(以下の“fsck を使用する”を参照してください)。

  • システムは部分的に起動していますが、コマンドラインプロンプトを表示しません。システムは、ログイン画面に到達するのに失敗しているか、またはログイン後、デスクトップに到達するのに失敗している可能性があります。この場合、シングルユーザモードで起動する必要があります。

お使いのコンピュータが上記のうちいずれかの現象が発生しているようであれば、コンピュータを再度正しく起動させるよう、いくつかの方法があります。ご利用のコンピュータに付属するシステムディスクが見つからない場合は、以下の“fsck を使用する”の項目をご覧ください。

Safe Boot(セーフブート)を試します
Mac OS X 10.2 以降には、Safe Boot で起動できます。これには自動的にディスクチェックを行い、修復する機能が含まれています。Mac OS X 10.1.5 またはそれ以前のシステムをご利用の場合には次のセクションに進んでください。Safe Boot では、お使いのコンピュータを Safe Mode にして、最小限のシステムソフトウェアのバージョンでうまく起動することができます。これを行うには、以下の手順に従ってください。
  1. 「Safe Mode(セーフモード)」で起動します。
  2. システムが完全に起動したら、もう一度、通常通りに再起動します。

うまく再起動したら、これ以上のトラブルシューティングを行なう必要はありません。問題が解決しない場合は、「ディスクユーティリティ」を試してください。

「ディスクユーティリティ」を試します
  1. コンピュータに付属する、Mac OS X Install ディスクをセットして、「C」キーを押しながらコンピュータを再起動します。
  2. コンピュータがディスクから起動したら、「インストーラ (Installer)」メニューから「ディスクユーティリティ」を選びます(Mac OS X 10.4 以降では、最初に言語を選択してください)。
    重要:インストーラの最初の画面で「続ける」ボタンをクリックしないでください。クリックしてしまうと、「ディスクユーティリティ」を利用するために再度、ディスクから起動しなければならなくなります。
  3. 「First Aid」タブをクリックします。
  4. ハードディスクアイコンの左側の三角形マークをクリックして、ハードディスクボリュームとパーティションを表示します。
  5. お使いの Mac OS X ボリュームを選択します。
  6. “修復”をクリックします。「ディスクユーティリティ」はお使いのハードディスクをチェックして修復します。

ヒント:「ディスクユーティリティ」を使用するには、必ず Install または Restore ディスクから起動する必要があります。そうしないと、ディスクエラーが表示される場合があります。

fsck を使用する
「fsck」はコマンドラインユーティリティで、ハードディスクの検証や修復を行うことができます。「Safe Mode」で問題なく起動できる場合、あるいはディスクから起動して「ディスクユーティリティ」を使える場合には「fsck」を利用する必要はありませんが、「fsck」を使う必要がある場合もあります。
  • Mac OS X のディスクが利用できない場合
  • 光学式ドライブが利用できない場合
  • 「Safe Boot」で起動しない場合

参考:Mac OS X 10.3 Panther またはそれ以降のバージョンで、Mac OS X 拡張(ジャーナリング)フォーマットのボリュームを使用する場合は、fsck を使用する必要はないでしょう。何かの理由で fsck を使用しているときには、問題のないエラーメッセージが表示されることがあることに注意してください。

ボリュームのフォーマットがわからない場合で、Mac OS X ボリュームから起動して調べることができない場合は、コマンドラインインターフェイスで次のコマンドを入力し、「Return」を押します:“diskutil info /”。

“File System: Journaled HFS+(ファイルシステム:ジャーナリングされた HFS+)”と表示されたら、そのボリュームはジャーナリング済みです。

「fsck」を使用するには、コマンドラインからユーティリティを動作させます。つまり、マウスポインタを使ってアプリケーションを起動するのではなくて、プロンプト (#) の後にコマンドを入力する必要があるということです。CLI(コマンドラインインターフェイス)の例としては、「ターミナル」(/アプリケーション/ユーティリティ)や、シングルユーザモードで起動する場合があります。「fsck」を実行するには以下の手順に従ってください。
  1. コンピュータをシングルユーザモードで起動してコマンドラインを表示させます。
    注記:必要に応じて、コンピュータに付属の「トラブル克服ハンドブック」に説明されているように、強制的に再起動する必要があります。デスクトップコンピュータの場合、リセット/割り込みボタン(三角形のマークがついているボタン)を押して再起動する、あるいは電源ボタンは 10 秒間ほど押してシャットダウンさせてから起動します。ポータブルコンピュータの場合は、一般に、「Command」キー、「Control」キー、パワーキーを同時に押します。ポータブルコンピュータがこの操作で反応しない場合は、パワーマネージャをリセットする必要があるかもしれません。

  2. プロンプトに続けて次のように入力してください:/sbin/fsck -fy

  3. リターンキーを押します。

    「fsck」ユーティリティは 5 つの「フェーズ」を通過してから、ディスクの使用状況とフラグメント状況についての情報を返します。チェックが完了し、問題がなかった場合は、次のメッセージを表示します。
      ** The volume <name of volume> appears to be OK.(このボリューム <ボリューム名> は問題ありません。)

    「fsck」が何かを変更したり、修復したり、修理したりした場合は、次のメッセージを表示します。
      ***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED(ファイルシステムは変更されました)*****

    重要:このメッセージが表示された場合は、このメッセージが表示されなくなるまで、fsck コマンドを繰り返してください。コンピュータが「fsck」の複数回の「パス (pass)」を必要とするケースは通常のことです。1 回目のチェック(およびパス)によって、別のエラーが発見されることがあるからです。

  4. 「fsck」が“** The volume <name of volume> appears to be OK.(このボリューム<ボリューム名> は問題ありません。)”と報告する場合は、次のように入力してください:reboot と入力し、リターンを押してください。

コンピュータは正常に起動し、ログインすることができます。

Mac OS X 10.4.3 以降での Live Verification について
Mac OS X 10.4.3 またはそれ以降のバージョンでは、使用中の Mac OS X ボリュームに対して検証を行うこともできます。これは「Live Verification」とも呼ばれますが、3 つの異なる方法で利用できます。

オプション 1:起動ディスクから立ち上げている状態で、「ディスクユーティリティ」を使ってハードディスクを検証します。この方法についてはこちらの記事をご覧ください。「Live Verification」ではディスクの修復を行うわけではないので、検証の結果、修復が必要な場合には、Mac OS X Install ディスクから起動して、上記の“「ディスクユーティリティ」を試します”で説明しているように「ディスクユーティリティ」を使用してください。

オプション 2(高度な方法):コマンドラインで、「diskutil」というコマンドラインユーティリティを使用します。
  1. コンピュータを起動して、管理者としてログインします。
  2. 「ターミナル」(/アプリケーション/ユーティリティ)を開きます。
  3. プロンプトが表示されたら、以下のコマンドをタイプして「Return」キーを押します。
    diskutil verify /

注記:この方法は起動ボリューム以外をチェックする場合には使用しないでください。

ディスクチェックを行うと、以下のようなメッセージが表示されます。

Could not unmount disk for verification, attempting live verify
Started verify/repair on volume disk0s3 Macintosh HD
Checking HFS Plus volume.
Checking Extents Overflow file.
Checking Catalog file.
Checking multi-linked files.
Checking Catalog hierarchy.
Checking Extended Attributes file.
Checking volume bitmap.
Checking volume information.
The volume Macintosh HD appears to be OK.
Mounting Disk
Verify/repair finished on volume disk0s3 Macintosh HD


オプション 3(高度な方法):コマンドラインで、「fsck_hfs -l」というコマンドを使用します。
  1. コンピュータを起動して、管理者としてログインします。
  2. 「ターミナル」(/アプリケーション/ユーティリティ)を開きます。
  3. プロンプトが表示されたら以下のコマンドをタイプして「Return」キーを押し、filesytem ID を確認します。
    df -hl

  4. 以下のような数行のテキストを探します。
    Filesystem Size Used Avail Capacity Mounted on
    /dev/disk0s3 37G 20G 17G 55% /
    /dev/disk0s5 37G 37G 641M 98% /Volumes/Storage


  5. 最初のディスクをメモしておきます。名前は“disk0s3”のように、“/dev/”の後に表示されます。これがお使いの起動ボリュームの、filesystem ID となります。
  6. 次に“disk0s3”、これは手順 4 でメモをした filesystem ID、について以下のコマンドをタイプして「Return」キーを押します。
    sudo fsck_hfs -l /dev/disk0s3

  7. プロンプトが表示されたら管理者のパスワードを入力し、次に「Return」キーを押して検証を開始します。
  8. ディスクチェック中に、以下のようなメッセージが表示されます。
    ** /dev/rdisk0s3 (NO WRITE)
    ** Root file system
    ** Checking HFS Plus volume.
    ** Checking Extents Overflow file.
    ** Checking Catalog file.
    ** Checking multi-linked files.
    ** Checking Catalog hierarchy.
    ** Checking Extended Attributes file.
    ** Checking volume bitmap.
    ** Checking volume information.
    ** The volume Macintosh HD appears to be OK.

追加情報
この追加情報は、UNIX スタイルのコマンドラインシンタックスに興味を持ったユーザに対して提供するものです。
  • “-y”フラグ:
    これは、修理、修復、または回収した情報に対する「fsck」からのすべての質問に対して「はい」と答えるようにします。これは最適な方法です。どんな質問にでも「いいえ」と答えると「fsck」を停止させることになるからです。「fsck」が作業を完了して最終報告を提供してくれるまでは、すべての必要な修復が完了したと決定することはできません。

  • “-f”フラグ:
    動作中に、fsck を強制的に「クリーン」なファイルシステムに対してチェックさせます。


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